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ギターの無線シールド(ギターワイヤレスシステム)に興味があるけれど、そもそもワイヤレスシールドとは何なのか、シールドをワイヤレスにするデメリットはないのか、気になる音痩せは大丈夫か、といった不安を感じていませんか。
また、基本的な疑問として、ギターのシールドはなんでもいいのか、シールドは消耗品なのか、といった点もクリアにしておきたいところでしょう。この記事では、そうしたギター無線シールドに関するあらゆる疑問に答えます。
最新のワイヤレスおすすめモデルから、本格的なワイヤレスプロ仕様、さらにはエフェクターのつなぎ方まで、幅広く情報を網羅し、詳しく解説していきます。
この記事のポイント
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ギター 無線 シールド導入前に知るべきこと
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ワイヤレスシールドとは何?その仕組み
ギターナビ・イメージ
ワイヤレスシールドとは、一般的に「ギターワイヤレスシステム」と呼ばれる機材のことを指します。これは、従来のエレキギターやベースとアンプを繋いでいた物理的なケーブル(シールド)をなくし、音の信号を電波で送受信するためのシステムです。
このシステムは、主に2つのパーツから成り立っています。
- 送信機(トランスミッター):ギター本体のジャックに接続し、演奏した音の信号を電波に変換して送信する役割を担います。
- 受信機(レシーバー):アンプやエフェクターボードの入力側に接続し、送信機からの電波を受信して再び音声信号に戻す役割を果たします。
つまり、ギターから出た音の信号が「送信機 → 電波 → 受信機」という流れでアンプに伝わることで、ケーブルレスでの演奏が実現します。これにより、ステージ上での自由なパフォーマンスや、自宅での練習時のケーブルの煩わしさから解放されるのです。
使用される電波の周波数帯には、主に「2.4GHz帯」と「B帯(800MHz帯)」の2種類があり、それぞれに特徴や利用シーンが異なります。
そもそもギターのシールドはなんでもいい?
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結論から言うと、ギターのシールドは「とりあえず音を出す」という目的であれば、どんなものでも機能します。しかし、音質や耐久性、使用する環境を考慮すると、なんでもいいわけではありません。
シールドは、価格、ケーブルの長さ、プラグの形状(ストレート型やL字型)、そして内部の構造によって性能が大きく異なります。
シールド選びのポイント
価格と耐久性
数百円程度の非常に安価なシールドは、ノイズが乗りやすかったり、少しの負荷で断線してしまったりする可能性があります。消耗品とはいえ、ある程度の品質が保証された1,000円以上の製品を選ぶと、長く安心して使用できます。
長さ
自宅練習であれば3m程度が取り回しやすく、スタジオやライブなど動き回る可能性がある場所では5m以上の長さがあると安心です。
音質
シールドの材質や構造によって、音の伝達特性は変わります。高音域がクリアに出るもの、中低音域が豊かになるものなど様々ですが、最初のうちはあまり神経質になる必要はありません。まずは定番とされるメーカーの製品から試してみるのが良いでしょう。
このように、ただ音を鳴らすだけであれば安価なものでも十分ですが、バンド活動やライブでの使用、少しでも良い音を求めるのであれば、使用目的や環境に合わせて適切なシールドを選ぶことが重要になります。
ギターのシールドは消耗品?交換の目安
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はい、ギターのシールドは消耗品と考えるのが一般的です。ケーブルは物理的な製品であるため、使用に伴う曲げ伸ばしや、プラグ部分の抜き差し、経年によって内部の芯線が劣化したり、断線したりすることがあります。
シールドが劣化すると、以下のようなトラブルの原因となります。
- 「ガリガリ」「ブツブツ」といったノイズが発生する
- 音が途切れたり、まったく出なくなったりする
- 音量が小さくなったり、高音域がこもって聞こえたりする(音痩せ)
これらの症状が現れたら、それはシールドの交換を検討すべきサインです。特にライブ本番などで音が出なくなるトラブルは致命的ですので、少しでも異常を感じたら早めに新しいものに交換することをおすすめします。
シールドを長持ちさせるコツ
シールドの寿命は扱い方によって大きく変わります。ケーブルを巻く際に、中心の芯線に負担がかからないように円を描くように巻く「8の字巻き」を実践したり、ケーブルを足で踏んだり、プラグ部分を強く引っ張ったりしないように丁寧に取り扱うことで、寿命を延ばすことが可能です。
しかし、どれだけ丁寧に扱っていても劣化は避けられません。そのため、シールドは定期的に状態をチェックし、必要に応じて交換する消耗品であると認識しておくことが大切です。
シールドをワイヤレスにするデメリットは?
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ケーブルの煩わしさから解放されるギター無線シールドですが、導入にあたってはいくつかのデメリットや注意点を理解しておく必要があります。主なデメリットは以下の3つです。
ワイヤレスシステムの主なデメリット
1. 価格が高い
有線のシールドが数千円で購入できるのに対し、ワイヤレスシステムは安価なモデルでも1万円前後、プロ仕様になると数万円以上します。初期投資が大きくなる点は、最初のハードルと言えるでしょう。
2. 電波干渉のリスク
多くのワイヤレスシステムで採用されている「2.4GHz帯」は、Wi-FiルーターやBluetooth機器、電子レンジなど、身の回りの多くの機器と同じ周波数帯を使用しています。そのため、これらの機器が近くにある環境では電波が干渉し、音が途切れたりノイズが発生したりするリスクがあります。特にライブハウスなど、多くの無線機器が使われる場所では注意が必要です。
3. 充電の手間・バッテリー切れのリスク
ワイヤレスシステムの送信機は、そのほとんどが充電式または電池式です。そのため、演奏前には必ず充電(または電池交換)が必要になります。充電を忘れてしまうと、演奏の途中でバッテリーが切れて音が出なくなるという最悪の事態も考えられます。連続使用時間を確認し、こまめに充電する習慣をつける必要があります。
これらのデメリットを理解し、自分の使用環境やスタイルに合っているかを検討することが、ワイヤレスシステム導入の成功の鍵となります。
ワイヤレスによる音痩せは対策できるのか
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「ワイヤレスにすると音が痩せる」というイメージは、特に昔の製品を知っている方にとっては根強いかもしれません。しかし、結論から言うと、現在のデジタルワイヤレスシステムでは音痩せや音質劣化はほとんど気にならないレベルにまで改善されており、さらに対策することも可能です。
近年のワイヤレスシステムは、音の信号をデジタルのまま伝送するため、理論上は音質の劣化が起こりにくくなっています。多くの製品レビューや比較動画を見ても、有線シールドとの音質差を聴き分けるのは非常に困難です。
また、多くのモデルには「ケーブル・トーン・シミュレーション」という機能が搭載されています。これは、あえて有線シールドを通した時のような自然な高音域の減衰を再現する機能で、有線から持ち替えた際の違和感をなくす工夫がされています。
それでも音質の違いが気になる、という場合は、「ワイヤレスシステムもエフェクターの一つ」と捉えるのが効果的な対策です。ワイヤレスを通して少し音が硬質に感じたり、特定の帯域が物足りなく感じたりした場合は、アンプのイコライザーや、エフェクターボードに組み込んだイコライザーで微調整することで、好みのサウンドに作り込むことができます。
遅延(レイテンシー)に関しても、多くのモデルで数ミリ秒(ms)という人間が知覚できないレベルに抑えられています。そのため、音痩せや遅延については、現代の主要なワイヤレスシステムを選ぶ上では過度に心配する必要はないと言えるでしょう。
ワイヤレスとエフェクターのつなぎ方を解説
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ワイヤレスシステムを導入し、普段使っているエフェクターボードと組み合わせたい場合、その接続方法は非常にシンプルです。
基本的な考え方は、「ワイヤレスの受信機(レシーバー)を、エフェクターボードの一番最初の入力部分に接続する」ということです。
通常の有線での接続順が以下のようになっているとします。
ギター → シールド → エフェクターボード(入力) → (各種エフェクター) → エフェクターボード(出力) → シールド → アンプ
これをワイヤレスシステムに置き換えると、以下のようになります。
ギター → 送信機 ...(電波)... 受信機 → パッチケーブル → エフェクターボード(入力) → (各種エフェクター) → エフェクターボード(出力) → シールド → アンプ
ペダル型受信機の活用
BOSSのWL-50やLine 6のRelay G10Sのように、受信機がエフェクターペダルと同じ形状になっているモデルも多くあります。これらのモデルは、エフェクターボードに直接組み込むことができるため、非常に便利です。
ペダル型受信機をボードの先頭に設置すれば、受信機から次のエフェクターへは短いパッチケーブルで接続でき、全体の配線がすっきりとまとまります。また、電源もエフェクター用のパワーサプライから供給できるモデルが多く、電源管理の手間も省けます。
このように、ワイヤレスシステムの受信機を「ギターからのシールドが刺さる場所」と考えるだけで、初心者の方でも迷うことなくエフェクターと接続することができます。
ギター 無線 シールドの選び方とおすすめモデル
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初心者にも人気のワイヤレス おすすめ
ギターナビ・イメージ
初めてギター無線シールドを導入する方には、設定が簡単で、比較的手頃な価格帯のモデルがおすすめです。近年では、多くのメーカーから初心者でも扱いやすい優れた製品がリリースされています。ここでは特に人気が高く、実績のあるモデルをいくつか紹介します。
モデル名 | メーカー | 特徴 | 価格帯の目安 |
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XV-U2 リンク
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Xvive | コンパクトワイヤレスの火付け役。シンプル操作と手頃な価格で絶大な人気。USB充電で手軽に使える。 | 15,000円~20,000円 |
WL-20 / WL-50 リンク
リンク
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BOSS | 大手エフェクターブランドならではの安定性と高音質。独自の高速通信技術で超低遅延を実現。WL-50はペダルボードに組み込める。 | 20,000円~30,000円 |
Relay G10 / G10S リンク
リンク
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Line 6 | プラグを挿すだけでチャンネルを自動設定してくれる手軽さが魅力。G10Sはペダル型で、よりライブでの使用に適している。 | 20,000円~30,000円 |
WS1 リンク
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Ibanez | ギターメーカーならではの視点で作られた製品。ケーブルトーン機能も搭載し、自然な音質を追求。コンパクトで持ち運びも容易。 | 10,000円~15,000円 |
これらのモデルは、いずれも「プラグインタイプ」と呼ばれる、送信機と受信機をそれぞれギターとアンプに挿すだけのものが多く、複雑な設定は一切不要です。まずはこの中から、デザインや予算に合わせて選んでみれば、ワイヤレスの快適さをすぐに体感できるはずです。
注目すべき最新ワイヤレスシステムの動向
BOSS・公式
ギターワイヤレスシステムの世界は、技術の進歩とともに日々進化しています。最近のモデルには、ユーザーの利便性を高めるための様々なトレンドが見られます。
1. さらなるコンパクト化と軽量化
初期のワイヤレスシステムは大型のものが主流でしたが、最新のモデルは非常にコンパクトで軽量です。Xviveに代表されるようなプラグ一体型のモデルは、もはやケーブルを持ち運ぶよりも荷物が軽くなるほどで、ギターケースのポケットに手軽に収納できます。
2. 高音質・低遅延の標準化
かつては高価なモデルの専売特許だった高音質・低遅延が、現在ではエントリーモデルにも標準搭載されるようになりました。24bit/48kHzといったCD以上の高解像度な音質や、人間が知覚できない5ms以下の低遅延は、もはや当たり前のスペックとなりつつあります。
3. 多機能化と利便性の向上
単に無線化するだけでなく、付加価値を持った製品が増えています。例えば、受信機に高精度なチューナー機能を統合したモデル(SHURE GLX-D16+など)や、複数の送信機を1台の受信機にペアリングして、ギターの持ち替えをスムーズに行えるモデルなどが登場しています。
充電端子の標準化
充電端子も、以前はモデル独自の規格やMicro USBが多かったですが、最近ではスマートフォンなどと共通のUSB Type-Cを採用するモデルが増えてきています。これにより、充電ケーブルを共用できるなど、日常的な使い勝手が大きく向上しています。
このように、最新のワイヤレスシステムは、より手軽に、より高音質に、そしてより便利に進化を続けており、ユーザーにとって選択肢の幅が広がっています。
本格的なワイヤレス プロ仕様モデルとは
ギターナビ・イメージ
自宅練習や小規模なライブであればエントリーモデルでも十分な性能を発揮しますが、プロのミュージシャンがツアーや大規模なステージで使用するモデルには、さらに高いレベルの安定性、耐久性、そして信頼性が求められます。
プロ仕様モデルには、以下のような特徴があります。
1. 電波の安定性が高い「B帯」の採用
エントリーモデルに多い2.4GHz帯とは異なり、プロ仕様モデルではB帯(800MHz帯)という周波数帯を使用するものが多くあります。B帯はWi-Fiなどの影響を受けにくく、電波干渉のリスクが格段に低いため、多くの無線機器が飛び交うプロの現場で絶大な信頼を得ています。
2. 多チャンネル同時使用への対応
大規模なライブでは、ギターだけでなくベース、ボーカルマイク、インイヤーモニターなど、多数のワイヤレス機器が同時に使用されます。プロ仕様モデルは、そうした環境でも混信しないよう、使用できるチャンネル数が非常に多く確保されています。
3. 堅牢な設計とラックマウント対応
ツアーなど過酷な移動やセッティングに耐えられるよう、受信機は頑丈な金属製の筐体で作られていることがほとんどです。また、他の音響機材と一緒にラックケースに収納できる「ラックマウント型」が主流で、システム全体を安全かつ効率的に運用できるようになっています。
代表的なプロ仕様メーカー
プロの現場で定番とされているメーカーには、SHURE(シュア)やSENNHEISER(ゼンハイザー)、AKG(アーカーゲー)などがあります。これらのメーカーの製品は価格も高価になりますが、音が出なくなるというトラブルが許されないプロの環境において、その価格に見合うだけの絶対的な安心感と性能を提供します。
最適なギター 無線 シールドを選ぶポイント
- ギター無線シールドは送信機と受信機で構成されるシステム
- 最大のメリットはケーブルから解放されパフォーマンスが自由になること
- 有線のシールドは価格や長さ、耐久性を考慮して選ぶのが基本
- シールドはノイズが出たり音が途切れたりしたら交換する消耗品
- ワイヤレスの主なデメリットは価格の高さ、電波干渉、充電の手間
- 最近のデジタルワイヤレスは技術進化で音痩せや遅延がほぼ気にならない
- ワイヤレスの音質が気になる場合はイコライザーでの補正が有効な対策
- エフェクターと組み合わせる際は受信機をボードの先頭に接続する
- 初心者には操作が簡単で手頃な価格のプラグインタイプがおすすめ
- プロ仕様モデルは安定性が高いB帯を採用し堅牢な作りだが高価
- 製品を選ぶ際はまず使用シーン(自宅、スタジオ、ライブ)を明確にする
- 次に自分の出せる予算を決めて候補を絞り込む
- 周波数帯は手軽な2.4GHz帯か、安定性のB帯かで使用環境に合わせて選ぶ
- 電源方式が充電式か電池式か、連続使用時間も確認する
- 最終的に自分の演奏スタイルや機材に合った製品を選ぶことが最も重要