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ギターナビの中村です。ギター選びで「38インチ」というサイズ表記を見かけて、どのくらいの大きさなのか、自分や子供に合うのかと迷っている方も多いのではないでしょうか。実はこの数字、単なる大きさの違いだけでなく、弾きやすさに直結する重要な秘密が隠されています。今回は、この38インチギターの正体と、失敗しない選び方について、私の経験を交えて分かりやすくお話しします。
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この記事のポイント
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ギター 38 インチ どのくらいのサイズ?
まずは、この「38インチ」という数字がギターのどの部分を指し、標準的なギターと比べて具体的にどう違うのか、その実態を解き明かしていきましょう。
38インチが指すのは「全長」です
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結論から言うと、市場でよく見る「38インチ」という表記は、ギターのヘッドの先端からボディのお尻までの「全長」を指しています。センチメートルに換算すると、約96.5cmです。
これがどのくらいのサイズ感かというと、一般的なフルサイズのアコースティックギター(ドレッドノート型)の全長が約102cm(約40インチ)ですので、それよりも約5〜6cmほど短いということになります。
「たった5cm?」と思われるかもしれませんが、ギターにおいてこの差は大きいです。抱えたときの圧迫感がまるで違いますし、取り回しの良さも格段に向上します。まさに「大きすぎず、小さすぎない」絶妙なサイズと言えるでしょう。
スケール長とボディ形状が重要
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ギターのサイズを見る上で、全長以上に大切なのが「スケール長(弦長)」です。これは弦が張られている有効な長さのことですが、38インチギターの多くは、ここにも大きな特徴があります。
ここがポイント
多くの38インチギターは、スケール長が約23.5インチ(約597mm)の「ショートスケール」を採用しています。
標準的なギターのスケール(約25.5インチ)より短いため、フレットとフレットの間隔が狭くなります。これによって、指を大きく広げる必要がなくなり、手の小さい方でもコードが押さえやすくなるのです。
初心者セットとしての38インチ
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Amazonや楽天などで「ギター 38インチ」と検索すると、1万円前後でチューナーやピックなどが全部入った「16点セット」のような商品がたくさん出てきますよね。
これらは主に、これからギターを始める初心者や学生さんをターゲットにした「入門用モデル」です。正直にお話しすると、この価格帯の製品にプロが使うような最高級の音質を求めるのは酷ですが、「まずはギターという楽器に触れてみたい」「続くか分からないから出費を抑えたい」という方には、非常に理にかなった選択肢です。
「練習用」と割り切って使い倒すには、この手軽さは大きな魅力だと思います。
本格的なパーラーギターとは

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一方で、同じ38インチでも「パーラーギター」と呼ばれる、歴史ある本格的なスタイルも存在します。これは単なる安価な小型ギターではなく、小ぶりなボディを活かした「ポロン」という愛らしい音色を意図的に狙った楽器です。
特に「Zager」などのブランドが出している38インチパーラーは、小さくても音が豊かに響くようボディ内部の設計が工夫されています。フルサイズのギターに比べてボディのくびれが深く、厚みも薄い傾向があるため、ソファに深く腰掛けて爪弾くには最高の相棒になります。
豆知識:パーラーギターの由来
「パーラー(Parlor)」とは「客間」のこと。かつて大きなコンサートホールではなく、家の客間で客人をもてなす際に弾かれていたことから、この名前がつきました。
39インチのクラシックギターとの違い
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ここで一つ、絶対に気をつけていただきたい落とし穴があります。38インチと近いサイズで「39インチ」というギターもよく見かけますが、これは多くの場合「クラシックギター」です。
| サイズ | 主な種類 | 弦の種類 | ネック |
|---|---|---|---|
| 38インチ | アコースティック(小ぶり) | スチール弦(硬い) | 細め |
| 39インチ | クラシックギター | ナイロン弦(柔らかい) | 太い(幅広) |
「1インチ差なら変わらないだろう」と思って間違えて購入すると、「ジャカジャカ弾きたいのに音がポロンポロンと優しい(クラシック)」「ネックが太すぎて握れない」といった事態になりかねません。ポップスやロックを弾きたいなら、サイズだけでなく「スチール弦」のアコースティックギターかどうかを必ず確認してください。
ギター 38 インチ、どのくらいの体格に合う?
サイズの実寸がわかったところで、次は「実際に誰に合うのか?」という適正身長や使い勝手について、私のスクールでの経験も踏まえて解説します。
子供の身長とサイズの選び方
お子様へのプレゼントとして検討されている場合、身長が大きな目安になります。
推奨身長の目安
- 身長140cm未満:38インチはまだ少し大きいです。「ミニギター(34インチ)」や「3/4サイズ(36インチ)」をおすすめします。
- 身長140cm以上:38インチがジャストサイズになり始めます。
小学校高学年から中学生くらいで、身長が140cmを超えてくると、ミニギターでは窮屈に感じ始めます。かといって大人用のフルサイズはまだ大きすぎて抱えきれない……そんな「成長期のギャップ」を埋めるのに、38インチはこれ以上ないほどピッタリなサイズです。
小柄な大人や女性にも最適
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実は38インチギターは、大人の方、特に小柄な女性にも強くおすすめしたいサイズです。
一般的なドレッドノート型のギターはボディが大きく角張っているため、小柄な方が抱えると右肩が上がってしまい、長時間の練習で肩こりや痛みの原因になることがあります。その点、38インチ(特にパーラータイプ)はボディが薄くコンパクトなので、体にスッと収まり、無理のない姿勢で演奏を続けられます。
「練習が辛くない」というのは、ギター上達において何よりも重要な要素なんですよ。
弦の押さえやすさと弾きやすさ
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初心者がギターに挫折する最大の理由は「指が痛い」「Fコードが押さえられない」ことです。38インチギターは、この問題も物理的に解決してくれます。
先ほど触れた「ショートスケール(短い弦長)」のおかげで、弦の張り(テンション)が標準サイズよりも弱くなるからです。弦が柔らかく感じるため、少ない力で弦をフレットに押し込むことができます。
「指が痛くて練習したくない」となる前に、まずは弾きやすい38インチで指先の皮を育てていくというのは、非常に賢い戦略だと思います。
ミニギターやGS Miniとの比較
石橋楽器・公式
「小さいギター」といえば、テイラー社の「GS Mini」などが有名ですが、これらと38インチはどう違うのでしょうか。
実は、GS Miniのスケール長も23.5インチであり、多くの38インチギターと同じです。つまり、左手の弾き心地(フレット間隔や弦の柔らかさ)はほぼ同じと考えて良いでしょう。
ギター ブランド 格付け|後悔しない!人気メーカー比較の記事でも触れていますが、GS Miniなどの3/4サイズ(約36インチ)は携帯性を極限まで高めています。対して38インチは、それよりボディが一回り大きい分、「音の響き」や「深み」が出やすい傾向にあります。
持ち運び優先なら36インチ、家での音の良さと弾きやすさのバランスを取るなら38インチ、という選び方がおすすめです。
セカンドギターとしての価値
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すでにフルサイズのギターを持っている方にとっても、38インチは魅力的な「2本目」になります。
「わざわざケースから大きなギターを出すのが面倒」と感じて、練習頻度が下がってしまうことはありませんか?そんな時、リビングのソファの横に38インチギターがあれば、テレビを見ながらCMの間にポロロンと弾く、といった「ちょい弾き」がしやすくなります。
注意点
安価な38インチセットの場合、ペグ(糸巻き)の精度や音程の正確さがフルサイズに劣る場合があります。セカンドギターとして選ぶなら、ある程度品質のしっかりしたメーカー製のパーラーギターを選ぶのが満足度を高めるコツです。
ギター 38 インチ、どのくらいかの結論
まとめると、38インチ(約96.5cm)というサイズは、標準サイズより少し小さいけれど、ミニギターほど小さすぎない、「弾きやすさと音の満足感を両立した絶妙なサイズ」だと言えます。
特に「身長140cm以上のお子様」や「フルサイズが大きく感じる女性」、そして「挫折したくない初心者の方」にとっては、最初の1本として最良の選択肢になり得るでしょう。ぜひ、ご自身の体格や用途に合わせて、素敵な1本を見つけてくださいね。


