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「ギターのブースターって本当に必要なの?」「ギター ブースター いらないって聞くけど、実際どうなんだろう…」と感じていませんか。多くのギタリストがエフェクターボードを組む上で一度は悩むのが、ブースターの存在です。歪みエフェクターのように劇的な音の変化があるわけではなく、その役割や効果が分かりにくいと感じる方も少なくありません。
しかし、ブースターはギタリストのサウンドを根底から支え、表現の幅を大きく広げる可能性を秘めた重要なエフェクターです。この記事では、そもそもギター エフェクター ブースターとは何か、その必要性や効果的な使い方、エフェクターボードでの理想的な位置、さらには玄人が実践するかけっぱなしのテクニックまで、あらゆる角度からブースターを徹底的に解説します。
また、バッファとブースターの違いは何?という基本的な疑問や、ギターエフェクターいらない派の視点から、本当にエフェクター 3つだけで十分なのか、そして最終的にどんなプレイヤーにおすすめの機材なのか、といった多角的な情報をお届けします。この記事を読めば、あなたがブースターを導入すべきかどうかの明確な答えが見つかるはずです。
この記事のポイント
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ギター ブースターはいらない?その理由と役割
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ギターエフェクターのブースターとは?
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結論から言うと、ブースターはギターの電気信号を増幅(ブースト)するためのエフェクターです。音を歪ませるオーバードライブや、音を揺らすコーラスのように音色を劇的に加工するのではなく、あくまで入力された信号を大きくすることが基本的な役割となります。
なぜ信号を大きくする必要があるのでしょうか。それには、主に3つの目的があります。
1. 音量を持ち上げる(ボリュームブースト)
最も分かりやすい目的が、純粋な音量のアップです。バンドアンサンブルの中でギターソロを弾く際に、他の楽器に埋もれずに音を際立たせたい場合があります。このようなとき、ブースターを踏むことで一時的に音量を上げ、聴衆にフレーズをしっかりと届けることが可能です。
2. 歪みの量を増やす(ゲインブースト)
次に、アンプや歪み系エフェクターに送る信号レベルを上げ、より深い歪みを得る目的で使われます。特に真空管アンプは、入力される信号の大きさによって歪み方が自然に変化する特性を持っています。ブースターで信号をプッシュすることで、アンプ本来の心地よいドライブサウンドを引き出すことができるのです。
3. 音にハリや太さを加える
ブースターは、音を太くしたり、存在感を増したりするためにも使用されます。モデルによっては特定の周波数帯域を強調する特性を持っており、これを活用することでサウンドにハリやツヤを与え、より豊かな音色を作り出すことが可能です。これは「プリアンプ」的な使い方とも言われます。
ブースターには、音質をほとんど変えずに信号を増幅する「クリーンブースター」、高音域を強調する「トレブルブースター」、中音域を押し出す「ミッドブースター」など、様々な種類が存在します。それぞれに得意な役割があり、求めるサウンドによって選択肢が変わってきます。
バッファとブースターの違いは何?
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ブースターとよく混同される機材に「バッファー」があります。この二つは信号を扱うという点で共通していますが、その目的と役割は全く異なります。
言ってしまえば、バッファーは「守りのエフェクター」、ブースターは「攻めのエフェクター」です。バッファーの主な役割は、ギターから出力された信号の音質劣化(音痩せ)を防ぐことにあります。
ギターの信号は、長いシールドケーブルや複数のエフェクターを通過する過程で、特に高音域が失われ、こもった元気のない音になりがちです。バッファーは、この弱々しい信号(ハイ・インピーダンス)を、外部の影響を受けにくい強い信号(ロー・インピーダンス)に変換することで、音質を保つ働きをします。
一方、前述の通りブースターは、信号のレベルそのものを積極的に持ち上げ、音量や歪み量を増やすことが目的です。下の表に、両者の違いをまとめました。
項目 | バッファー | ブースター |
---|---|---|
主な目的 | 音質の劣化防止(音痩せ対策) | 音量や歪み量の増加 |
信号への影響 | インピーダンスを変換し信号を強化 | 信号レベル(ゲイン)を増幅 |
音量の変化 | 原則として変化させない(ユニティゲイン) | 積極的に変化させる |
主な使い方 | エフェクターボードの先頭(ギター直後)に配置 | 目的に応じて様々な位置に配置 |
BOSSに代表される多くのコンパクトエフェクターは、エフェクトOFF時でもバッファー回路を通過する「バッファードバイパス」方式を採用しています。このため、これらのエフェクターを繋ぐだけで、ある程度の音痩せ対策になります。一方で、高級エフェクターに多い「トゥルーバイパス」は、OFF時に信号が回路を一切通らないため、音痩せしやすいという側面も持ち合わせています。
ギターエフェクターいらない派の意見
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ここまでブースターの役割を解説してきましたが、中には「そもそもギターにエフェクターは不要だ」と考えるギタリストも少なくありません。なぜ、そのような考え方が存在するのでしょうか。
主な理由としては、「ギターとアンプが持つ本来のサウンドを最大限に活かしたい」という哲学が挙げられます。エフェクターは音を加工するための道具ですが、見方を変えれば、それはギター本来の純粋な音色を変質させてしまう行為でもあります。特に、ブルースやジャズのギタリストの中には、アンプに直接ギターを接続する、いわゆる「アンプ直」のサウンドを信条とする人が多く存在します。
また、実用的な側面からの理由もあります。
- 機材のシンプル化:エフェクターを増やせば増やすほど、セッティングやトラブルシューティングが複雑になります。機材を最小限にすることで、持ち運びが楽になり、故障のリスクも減らせます。
- コストの問題:高品質なエフェクターは決して安価ではありません。複数を揃えるとなると、 상당な出費を覚悟する必要があります。
- 演奏への集中:足元の操作から解放されることで、ピッキングのニュアンスや左手の表現など、ギター演奏そのものに一層集中できるというメリットを感じる人もいます。
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジや、ザ・ブルーハーツの真島昌利のように、エフェクターの使用を最小限に抑えながらも、圧倒的な個性と表現力で歴史に名を刻んだギタリストは数多く、彼らの存在が「エフェクター不要論」に説得力を持たせていると言えるでしょう。
実践的なエフェクター3つだけで十分?
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「エフェクターは最小限にしたい、でもロックバンドでギターを弾く以上、ある程度の音作りはしたい」という現実的な悩みを持つ方も多いでしょう。そのような場合に、「これだけあれば大抵の曲に対応できる」と言われるのが「歪み・ディレイ・ワウ」の3種類です。
なぜこの3つなのでしょうか。それぞれの役割を見ていくと、その理由が分かります。
必須エフェクター3選
1. 歪み系(オーバードライブ/ディストーション)
エレキギターのサウンドの核となる、最も重要なエフェクターです。バッキングリフからギターソロまで、ロックサウンドの根幹を支えます。これがないと始まらないと言っても過言ではありません。
2. ディレイ
音を遅延させて山びこのように繰り返すエフェクターです。ギターソロに広がりと奥行きを与えたり、アルペジオを幻想的に彩ったりと、サウンドに空間的な演出を加えるために不可欠です。
3. ワウペダル
ペダルの踏み込み具合で特定の周波数帯を強調し、「ワウワウ」という個性的なサウンドを生み出します。ファンキーなカッティングから、感情的なソロフレーズまで、プレイに表情を付けるための飛び道具として活躍します。
このように、「音のキャラクター(歪み)」「空間(ディレイ)」「表現(ワウ)」という、バンドアンサンブルでギタリストに求められる役割の多くを、この3つでカバーすることが可能です。
もちろん、ブースターも非常に便利なエフェクターですが、この「必須の3つ」には含まれないことが多いのが実情です。これは、ブースターの役割が「音を際立たせる」という補助的な側面が強く、歪みエフェクターのボリュームやゲイン設定である程度代用できると考えられているためです。
ギター ブースターはいらないと判断する前の活用法
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それでもブースターが語られる必要性
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必須の3種には入らないと述べましたが、それでもなお多くのプロギタリストがブースターを愛用し、その必要性を語るのには明確な理由があります。それは、ブースターには他のエフェクターでは代替しにくい、独自の重要な役割があるからです。
その最大の必要性は、「アンサンブルの中での音の抜けと存在感のコントロール」にあります。バンド演奏では、ギターの音が他の楽器の音に埋もれてしまうことが頻繁に起こります。特にギターソロのような聴かせどころで音が抜けてこないのは、ギタリストにとって死活問題です。
歪みエフェクターのボリュームを上げる方法もありますが、そうすると歪みのキャラクターまで変わってしまい、求めているサウンドバランスが崩れることがあります。クリーンブースターを使えば、音色をほとんど変えずに純粋な音量だけを持ち上げ、スムーズにソロパートへ移行できるのです。
ギタリストの視点
「アンプの歪みは最高だけど、ソロの時だけもう少し音量が欲しい…」そんな時、ブースターはまるでミキサーのフェーダーを少し上げるように、自然に自分を主役にしてくれます。この「痒い所に手が届く」感覚こそが、ブースターが手放せなくなる理由の一つです。
また、真空管アンプのポテンシャルを最大限に引き出す上でも、ブースターは重要な役割を果たします。アンプ単体では歪みが足りない場合や、ピッキングの強弱にもっと敏感に反応してほしい場合に、ブースターでゲインをプッシュすることで、アンプを「もう一鳴き」させ、より表現力豊かなドライブサウンドを得ることができます。
このように、ブースターは単なる音量増幅器ではなく、サウンド全体の質感やアンサンブル内での立ち位置を自在にコントロールするための、高度な音響ツールとしての必要性を持っているのです。
音作りを変えるブースターの主な使い方
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ブースターのポテンシャルを最大限に引き出すには、その使い方を正しく理解する必要があります。ブースターの主な使い方は、その接続位置によって大きく2つに分けられます。それが「ゲインアップ」と「ボリュームアップ」です。
ゲインアップ(歪みの質を上げる)
これは、アンプやメインの歪みエフェクターの「前」にブースターを接続する使い方です。この位置に置くと、ブースターはギターからの信号を増幅し、よりパワフルな信号を歪みエフェクターに送り込みます。
結果として、歪みエフェクターはより深く、よりサステイン(音の伸び)のある歪みを生み出します。音量が劇的に上がるというよりは、歪みの「キャラクター」や「量」そのものを変化させることが目的です。例えば、オーバードライブをディストーションのような強い歪みに変化させたり、クランチサウンドをより豊かなリードサウンドにしたりする場合に非常に効果的です。
ボリュームアップ(音量を上げる)
これは、メインの歪みエフェクターの「後」、あるいはアンプのエフェクトループ(センド/リターン端子)にブースターを接続する使い方です。この位置では、ブースターはすでに完成された歪みサウンド全体の音量を、そのキャラクターを保ったまま持ち上げます。
ギターソロで音量を上げたい場合に最も適した使い方で、バッキングからソロへ移行する際に、音質を変えずに音だけを前に出すことができます。前述した「アンサンブルの中での音抜け」を確保するための、最も代表的な活用法と言えるでしょう。
- 歪みの質を上げたい → 歪みエフェクターの「前」に接続(ゲインブースト)
- 音量を上げたい → 歪みエフェクターの「後」に接続(ボリュームブースト)
この2つの基本的な使い方を覚えるだけで、音作りの幅は格段に広がります。
音を左右するエフェクターボードでの位置
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前述の通り、ブースターはエフェクターボード上のどこに置くか(接続順)によって、その効果が劇的に変化するエフェクターです。目的を明確にし、最適な位置にセッティングすることが極めて重要になります。
ここでは、代表的な接続位置とその効果をまとめてみましょう。
接続位置 | 主な効果 | 目的・シチュエーション |
---|---|---|
ギターの直後 | ギター本来の音を力強くする、音痩せ防止(バッファー的効果) | 全体のサウンドを底上げしたい、かけっぱなしで使いたい場合 |
歪みエフェクターの前 | ゲインブースト(歪みの量を増やす、歪みを深くする) | より強い歪みが欲しい、アンプをプッシュしたい場合 |
歪みエフェクターの後 | ボリュームブースト(音色を変えずに音量を上げる) | ギターソロで音量を稼ぎたい、音を前に出したい場合 |
空間系エフェクター(ディレイ等)の前 | ディレイ音にもブーストがかかり、より効果が強調される | 幻想的で派手なサウンドを作りたい場合 |
エフェクターボードの最後 | システム全体の最終的な音量を調整するマスターボリューム的な役割 | アンプへの入力レベルを微調整したい場合 |
セッティングのヒント
もしあなたが「ギターソロで音を目立たせたい」と考えているなら、まず試すべきは「歪みエフェクターの後」です。これが最も一般的で効果的なボリュームブースターの使い方です。逆に、「アンプの歪みが少し物足りない」と感じるなら、「歪みエフェクターの前」(あるいはアンプのインプット直前)に置いてゲインをプッシュしてみてください。アンプの新たな魅力を発見できるかもしれません。
常時ON?かけっぱなしの効果とは
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ブースターの使い方として、ギターソロの時だけ踏むのではなく、「常時ONにしてかけっぱなしにする」というテクニックがあります。一見すると不思議な使い方に思えるかもしれませんが、これにはサウンドを根本から向上させる深い目的があります。
この使い方の最大の効果は、「プリアンプ」として機能させ、ギターサウンドの土台を補強することです。高品質なブースターをギターの直後に接続し、ゲインをほんの少しだけ上げた状態で常時ONにしておくと、以下のようなメリットが生まれます。
- 音にハリとツヤが出る:信号が強化されることで、音が生き生きとし、前に出るようになります。特にクリーンサウンドやクランチサウンドでその効果は顕著です。
- ピッキングニュアンスの向上:弱いピッキングから強いピッキングまでのダイナミックレンジが広がり、より表現力豊かな演奏が可能になります。
- 音痩せの防止:前述のバッファーと同様に、信号をロー・インピーダンス化することで、その後に続く長いシールドや多くのエフェクターによる音質劣化を防ぎます。
「通すだけで音が良くなる」と評価されるブースター(例えばXotic社のEP Boosterなど)は、まさにこの「かけっぱなし」での使用を想定して設計されていることが多いです。これは、単に信号を増幅するだけでなく、伝説的な機材のプリアンプ部が持つ独特の音質変化を再現し、サウンドに心地よい色付けとまとまりを与えてくれるからです。
プロの現場では、ブースターを2台使用することも珍しくありません。1台目は「かけっぱなし」で音の土台作りに使い、2台目はギターソロ用のボリュームブーストに使う、といった具合です。これにより、常に理想的な基本サウンドを保ちながら、必要な場面で的確に音をプッシュすることが可能になります。
定番のおすすめブースターペダル
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ブースターの世界は奥深く、数多くのメーカーから個性的な製品がリリースされています。ここでは、多くのギタリストから長年支持され続けている、まさに「定番」と言えるおすすめのブースターをいくつか紹介します。
モデル名 | メーカー | 特徴 | 主な用途 |
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EP Booster リンク
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Xotic | 伝説のテープエコー「エコープレックス」のプリアンプ部を再現。通すだけで音が太く、艶やかになる。内部スイッチで音質調整も可能。 | かけっぱなし(プリアンプ)、ゲインブースト |
RC Booster V2 リンク
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Xotic | 非常にクリーンで透明感のあるブーストが特徴。2バンドEQ(Treble/Bass)を搭載し、積極的な音作りが可能。ゲインチャンネルが2つあり、汎用性が高い。 | クリーンブースト、音質補正、ボリュームブースト |
Micro Amp (M133)
リンク
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MXR | ツマミ一つというシンプルな操作性が魅力のクリーンブースター。原音のキャラクターをあまり変えずに、素直にゲインをアップさせる。 | ゲインブースト、ボリュームブースト |
BD-2 Blues Driver
リンク
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BOSS | 本来はオーバードライブだが、ゲインを低めに設定することで優秀なブースターとして機能する。ピッキングへの反応が良く、高域に特徴的なバイト感がある。 | ゲインブースト、トレブルブースター的な使い方 |
選び方のポイント
もしあなたが「何を買えばいいか全くわからない」という状況であれば、まずはXoticのEP Boosterを試してみることをおすすめします。そのサイズ感と「かけっぱなし」で得られるサウンドの変化は、多くのギタリストにとって新しい発見となるはずです。一方、より多機能で細かな音作りをしたい場合は、同じくXoticのRC Boosterが良い選択肢となるでしょう。最終的には、自分のギターやアンプとの相性、そして何より「出したい音」を基準に選ぶことが最も大切です。
ギター ブースターはいらないのか?(まとめ)
この記事を通じて、ブースターの役割や使い方、必要性について多角的に解説してきました。最終的に「ギター ブースターはいらないのか?」という問いに対する答えは、「プレイヤーの目的とスタイルによる」というのが結論になります。以下の要点を参考に、あなたにとってブースターが必要かどうかを判断してみてください。
- ブースターはギターの電気信号を増幅するエフェクター
- 主な役割は音量を上げるボリュームブーストと歪みを増すゲインブースト
- バッファーは音質劣化を防ぐのが目的でブースターとは役割が異なる
- 「歪み・ディレイ・ワウ」があれば多くの楽曲に対応できるためブースターは必須ではないという意見もある
- 一方でバンドアンサンブルでの音抜け確保には非常に有効なツール
- 真空管アンプのポテンシャルを最大限に引き出す役割も担う
- ブースターは接続位置によって効果が劇的に変わる
- 歪みの質を上げたければ歪みエフェクターの前に接続する
- ソロなどで音量を上げたければ歪みエフェクターの後に接続する
- 常時ONでかけっぱなしにするとプリアンプとして音の土台を補強できる
- 「通すだけで音が良くなる」と言われるペダルはこの効果を狙ったもの
- XoticのEP BoosterやMXRのMicro Ampなどが定番として知られる
- オーバードライブペダルをブースターとして使うことも可能
- アンプ直のサウンドを追求するならブースターは不要かもしれない
- 音作りの幅を広げたい、痒い所に手が届く調整がしたいなら強力な武器になる