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高品質なサウンドで多くのミュージシャンに愛されたVivieエフェクター。しかし、2023年に突然の廃業というニュースが界隈に衝撃を与えました。
この記事では、vivie エフェクター 廃業の背景にある、Vivieはなぜ潰れた?という疑問に迫ります。Vivieの読み方は?といった基本情報から、Vivieの社長は誰だったのか、その評判や、一部で囁かれるVivie ダサいという噂の真相までを徹底解説。
さらに、人気のVivie ベース エフェクターや、代表機種OwlMightyとVivieの他製品との違い、そしてLeqtique 廃業の噂や、他に注目すべき日本のエフェクターブランドは?といった関連情報まで、網羅的に掘り下げていきます。
この記事のポイント
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vivieエフェクターが廃業した背景と理由
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Vivieの読み方は?
島村楽器・公式
Vivieの正式な読み方は「ヴィヴィ」です。
エフェクターの筐体に描かれた動物のイラストや、お洒落なネーミングと共に、そのキャッチーな響きもブランドの認知度向上に一役買っていました。ギタリストやベーシストの間では親しみを込めて「ヴィヴィ」と呼ばれています。
Vivieの社長は誰?
サウンドハウス・公式
Vivieを運営していたのは、埼玉県川口市に拠点を置く「株式会社Cygnus Entertainment」です。
提供された情報によると、この会社の経営を率いていたのは、自身もプロのギタリストとして活動していた人物でした。プレイヤーとしての視点を活かし、現場で求められるサウンドや機能を製品開発に直接反映させていたのがVivieの大きな特徴です。
このため、製品は多くのプレイヤーの共感を得ましたが、一方で経営面では専門家ではなかったことが、後の課題に繋がった可能性が指摘されています。
補足:プレイヤー兼経営者の強みと弱み
プレイヤーがブランドを率いることで、ユーザー目線の魅力的な製品が生まれやすいという大きなメリットがあります。しかし、財務や長期的な経営戦略といったビジネス面での経験が不足している場合、商品が人気でも経営が立ち行かなくなるケースは少なくありません。
Vivieエフェクターの評判を解説
Vivieのエフェクターは、総じて「高品質かつ実践的」という点で非常に高い評価を得ていました。新興ブランドながら、多くのプロミュージシャンやアマチュアバンドマンに支持されたのには、明確な理由があります。
サウンドクオリティ
Vivieのサウンドは、クリアで音抜けが良く、パンチがあると評価されています。特に歪み系ペダルは、バンドアンサンブルの中で音が埋もれにくく、ギターやベースの存在感をしっかりと際立たせることができる点が強みでした。
ハンドメイドにこだわり、プロギタリストがサウンドディレクションを行うことで、ライブやレコーディングといったあらゆる現場で即戦力となる「プロクオリティ」のサウンドを実現していました。
絶妙な価格設定
価格帯は3万円から5万円前後のモデルが多く、BOSSなどの大手メーカーよりは高価ですが、いわゆるハイエンドエフェクターとしては比較的手に取りやすい価格でした。この「少し背伸びすれば手が届く」という絶妙なプライスレンジが、幅広い層のプレイヤーに受け入れられた一因です。
Vivieのエフェクターの評価ポイント
・バンドで抜けるクリアなサウンド
・動物をモチーフにしたお洒落なデザイン
・高品質ながら比較的手頃な価格帯
・プレイヤー目線の実践的な機能性
デザインとブランディング
Wild Cat(ヤマネコ)やRhinotes(サイ)のように、動物の名前を冠したモデル名と、それをあしらったスタイリッシュなデザインも人気でした。足元に置きたくなるようなデザイン性の高さも、Vivieの魅力の一つとして評価されています。
Vivieはなぜ潰れた?SNSと経営戦略
あれだけ人気があったにも関わらず、Vivieはなぜ倒産してしまったのでしょうか。その背景には、主に「経営戦略」と「SNS運用」という2つの大きな課題があったと考えられます。
経営戦略の課題
最大の理由は、財務面を含めた経営戦略の甘さにあったと指摘されています。
Vivieはハンドメイドによる丁寧な製品作りにこだわっていましたが、これは大手メーカーの大量生産に比べて生産コストが高くなる要因となります。比較的手頃な価格設定で人気を博した一方で、その価格設定が収益を圧迫していた可能性があります。
次々と魅力的な新製品を開発・発売していましたが、その開発資金を売上が十分に回収しきれないという、資金繰りの問題に直面していたのではないかと考えられます。
注意点:良い製品=儲かるではない
どんなに素晴らしい製品を生み出しても、製造コスト、開発費、広告宣伝費、人件費などを差し引いて利益が残るような事業計画がなければ、会社は存続できません。「商品は人気なのに倒産」というケースは、この点をクリアできなかった場合に起こり得ます。
SNS運用の失敗
VivieはYouTubeやTwitter(現X)を積極的に活用し、ブランドの知名度を大きく高めました。社長自らが行う製品デモ演奏や、「スタッフA」を名乗る社員の投稿は、当初は多くのファンを惹きつけました。
しかし、発信の頻度が増えるにつれて、その内容が一部で「自己顕示欲が強い」「ユーザー目線ではない」といった批判を受けるようになり、残念ながらアンチを増やしてしまう結果に繋がった面も否定できません。
SNSはファンを獲得する強力なツールですが、同時にブランドイメージを損なうリスクもはらんでいます。特に新興ブランドの場合、SNSでの炎上やネガティブな評判が経営に直接的な打撃を与える可能性もあるため、慎重な運用が求められますね。
Vivieはダサいという噂の真相
インターネット上では、稀に「Vivieはダサい」という意見が見られます。この噂の真相はどこにあるのでしょうか。
結論から言うと、これは製品の品質やデザインそのものに対する評価というよりは、前述したSNS運用に起因するブランドイメージから来ている可能性が高いです。製品のデザインは、動物をモチーフにしたスタイリッシュなもので、多くのユーザーからは高く評価されていました。
しかし、一部の過激なPRや、特定のコミュニティでの振る舞いが「内輪ノリで寒い」「攻撃的だ」と感じるユーザーを生み出し、そのネガティブな感情が「ダサい」という言葉に集約されてしまったと考えられます。
「ダサい」の正体は?
・製品デザイン → むしろお洒落で高評価
・サウンド → プロクオリティで定評あり
・ブランドイメージ → 一部のSNS運用が反感を買い、ネガティブなイメージに繋がった可能性
つまり、製品がダサいのではなく、一部のユーザーがブランドの姿勢に対して抱いた嫌悪感が、このような噂の背景にあると言えるでしょう。これは、製品の価値とブランドイメージが必ずしも一致しないことを示す好例です。
エフェクター廃業後の市場と関連情報
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人気だったVivieのベースエフェクター
サウンドハウス・公式
Vivieはギタリスト向けだけでなく、ベーシストからも絶大な支持を得ていました。特に以下の2機種は、ブランドを代表するベース用エフェクターとして非常に人気がありました。
Rhinotes
ベース用のハイクオリティなオーバードライブペダルです。モダンなドライブサウンドが特徴で、Darkglass社の製品に近い方向性でありながら、よりベースらしい自然な低音域の重心を持っていました。
非常に高価なDarkglass製品と比較して、Rhinotesはまだ手に入れやすい価格であったため、「コストパフォーマンスが異常に高い」と大きな話題になりました。
OwlMighty / OwlMighty II
「オールマイティー」とフクロウの「Owl」をかけた名前の通り、多機能なベースプリアンプです。EQ、コンプレッサー、ドライブチャンネルを1台に凝縮しており、これ1台でベーシストの音作りの核を担えるほどの完成度を誇ります。
後にプロの意見を取り入れて改良された「OwlMighty II」も発売され、ベースプリアンプの新たな定番として確固たる地位を築きました。
特にOwlMightyシリーズは、サンズアンプに代わる新たな選択肢として、多くのベーシストの足元に導入されました。国産ブランドからこのような定番品が生まれたことは、特筆すべき功績です。
OwlMightyとOwlMighty IIの主な違い
OwlMighty IIは、初代をベースにプロの現場の意見を反映し、より実践的に進化したモデルです。具体的な違いを以下の表にまとめました。
機能 | OwlMighty (初代) | OwlMighty II |
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サウンド傾向 | すっきりとしたサウンド | より中音域が厚く、リッチなサウンド |
ドライブチャンネル | Colorノブで歪みの質感を調整 | 独立したToneノブを搭載し、より詳細な音作りが可能 |
コンプレッサー | 基本的なコンプレッション機能 | より効きが良く、しっかりかかるように調整 |
DIPスイッチ | なし | 搭載(ドライブとコンプの同時使用が可能に) |
このように、OwlMighty IIは初代の良さを引き継ぎつつ、音作りの幅や使い勝手が大幅に向上しています。
OwlMightyとVivieの違いは?
サウンドハウス・公式
この質問は、しばしば初心者の方から聞かれますが、正しくは「OwlMightyはVivieというブランドが製造・販売していた製品の一つ」です。
したがって、OwlMightyとVivieに違いがあるわけではなく、Vivieというメーカーの中にOwlMightyという製品シリーズが存在する、という関係になります。
OwlMightyシリーズがあまりにも有名になったため、あたかも独立したブランドのように認識されることがありますが、あくまでVivieの数あるラインナップの中の、特に人気の高かったベースプリアンプであると理解しておくと良いでしょう。
Leqtiqueも廃業したというのは本当?
結論から言うと、Leqtique(レクティーク)が廃業したという事実はありません。これは完全な誤解です。
Leqtiqueは、Shun Nokina氏によって設立された、日本を代表するハンドメイドエフェクターブランドの一つです。Vivieと同じく新興ブランドとして高い人気を誇るため、混同されたり、Vivie廃業のニュースから連想されたりすることがあるようです。
Leqtiqueの現状 (2025年8月時点)
・Leqtique: 活動中。独創的な塗装と高品質なサウンドで人気。
・L’ (エル): Leqtiqueのサウンドを小型・低価格で実現した姉妹ブランド。こちらも活動中です。
Vivieの件は残念でしたが、Leqtiqueをはじめ、日本にはまだまだ元気なエフェクターブランドがたくさん存在しますので、ご安心ください。
他に注目すべき日本のエフェクターブランドは?
Vivieの廃業を機に、他の国産ブランドに目を向けている方も多いでしょう。日本には、世界に誇るべき素晴らしいエフェクターブランドが数多く存在します。
ブランド名 | 特徴 | 代表的なモデル |
---|---|---|
BOSS (Roland) | 言わずと知れた世界的トップブランド。堅牢性、安定した品質、豊富なラインナップが魅力。 |
BD-2, DS-1, DD-8 リンク
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Leqtique | 独創的な回路設計と芸術的な塗装が特徴のハンドメイドブランド。 |
Redemptionist, 9/9, Maestoso リンク
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Free The Tone | プロミュージシャンのシステム構築を手掛けるノウハウを活かした、高品質で実践的な製品群。 |
Future Factory, String Slinger リンク
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One Control | 小型・軽量で使いやすい製品を数多くリリース。特にスイッチャーが有名。 |
Prussian Blue Reverb, Granith Grey Booster リンク
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これらのブランドは、それぞれに独自の哲学と強みを持っています。Vivieのサウンドが好きだった方は、同じくプレイヤー目線での開発を重視するLeqtiqueやFree The Toneなどを試してみると、新たな発見があるかもしれません。
vivieエフェクター廃業についての総括
最後に、この記事で解説してきた「vivieエフェクター廃業」に関する情報をまとめます。
- Vivieの読み方は「ヴィヴィ」
- 運営会社は株式会社Cygnus Entertainment
- 社長はプロギタリスト出身の人物だった
- サウンドはクリアで音抜けが良いと評判
- デザインもお洒落で人気があった
- 廃業の主な理由は経営戦略の課題と資金繰り
- SNS運用が一部で批判を呼びアンチを増やした
- ベース用のOwlMightyやRhinotesは特に人気が高かった
- OwlMightyはVivieというブランドの製品名である
- OwlMighty IIは初代をプロ仕様に改良したモデル
- 日本にはBOSSやFree The Toneなど優良ブランドが多数存在する
- Vivie製品は中古市場で価格が高騰する傾向にある
– ハンドメイドによる高コスト構造が収益を圧迫
– 「ダサい」という噂は製品ではなくブランドイメージに起因
– Leqtiqueは廃業しておらず現在も活動中