ギターは左利きが有利?メリットと後悔しない選び方

ギター

「ギターは左利きが有利」という話を聞いたことはありますか。これからギターを始めようとしている左利きの方にとって、左利きギターのメリットは何か、本当に有利なのかは気になるところです。

ギターの右利き左利きの違いとして、左利き用ギターと右利き用ギターは何が違うのか、そもそも左利きの人は何%いるのか、といった基本的な疑問もあるかもしれません。

また、ギターの利き手がわからない場合の判断基準や、ギターの左利きの持ち方についても知りたいでしょう。中には、ギターは右利きなのに左を選ぶ特殊なケースに興味がある方もいるはずです。

しかし一方で、左利きギターは難しい、あるいはギターは左利きだと後悔するというネティブな意見も存在します。この記事では、これらの疑問や不安を解消し、左利きの方がギターを選ぶ上で後悔しないための情報を網羅的に解説していきます。

この記事のポイント

  • 左利き用ギターが有利と言われる具体的な理由
  • 右利き用と左利き用ギターの構造的な違い
  • 左利き用ギターを選ぶメリットとデメリット
  • ギターの利き手がわからない場合の判断方法

ギター左利きが有利と言われる理由

  • 左利きギターのメリットとは?
  • ギターの右利き左利きの違いを解説
  • 左利き用ギターと右利き用ギターは何が違う?
  • そもそも左利きの人は何%いるのか
  • ギターで右利きなのに左を選ぶケース

左利きギターのメリットとは?

左利きの方がギターを演奏する際、いくつかのメリットが考えられます。これらは主に「希少性」と「学習効率」に関連しています。

まず、最大のメリットは「目立つこと」です。ギタリストの大半が右利きであるため、左利きで演奏する姿は観客や他のバンドメンバーの印象に強く残ります。ステージ上での存在感が増し、覚えてもらいやすくなる点は、バンド活動において有利に働く可能性があります。

もう一つのメリットは、「人から教わりやすい」という点です。右利きの指導者と向かい合って練習する際、相手のフォームが鏡に映った状態(ミラー)になります。これにより、コードの押さえ方(運指)やピッキングのフォームを視覚的にそのまま真似しやすく、理解が早まることが期待できます。

利き手によるピッキングの優位性

ギター演奏において、弦を弾くピッキング動作は、リズムや音の強弱、音色をコントロールする非常に重要な役割を担います。繊D細なコントロールが求められるこの動作を、器用な利き手(左手)で行えることは、表現力豊かな演奏を目指す上で大きな利点になると考えられています。

ギターの右利き左利きの違いを解説

 

ギターにおける右利きと左利きの最も根本的な違いは、「弦を押さえる手」と「弦を弾く手」の役割が正反対になることです。

一般的な右利き用のスタイルでは、左手でギターのネック(指板)を持ち、弦を押さえて音程を作ります。そして、利き手である右手でピックを持って弦を弾き(ピッキング)、音を出します。左利き(レフティ)のスタイルの場合は、これが全て逆になります。

つまり、右手でネックを持って弦を押さえ、利き手である左手でピックを持って弦を弾くことになります。それぞれの役割を以下の表にまとめます。

スタイル 弦を押さえる手(運指) 弦を弾く手(ピッキング)
右利き用 左手 右手(利き手)
左利き用 右手 左手(利き手)

ギターを始めたばかりの頃は、弦を正確に押さえる運指(右利きの場合は左手)が難しく感じがちです。しかし、上達するにつれて、リズムやニュアンスを生み出すピッキング(右利きの場合は右手)の奥深さや難しさを実感する人が多いです。

左利き用ギターと右利き用ギターは何が違う?

左利き用ギター(レフティギター)は、単純に右利き用ギターをひっくり返しただけのものではありません。演奏性や音程を正しく保つため、構造そのものが右利き用とは左右対称(鏡写し)になるよう設計されています。

主な違いは以下の通りです。

1. 弦の張り方とパーツの設計

右利き用ギターをそのままひっくり返すと、一番上(構えた時に顔に近い方)が細い1弦、一番下が太い6弦になってしまいます。左利き用ギターは、右利き用と同様に、上が太い6弦、下が細い1弦になるように弦が張られます。このため、弦を支えるヘッド側の「ナット」やボディ側の「ブリッジ」といったパーツの溝の切り方や角度が、すべて右利き用とは逆に作られています。

2. ボディの形状とパーツ配置

フェンダー社のストラトキャスターのように、体が当たる部分が削られていたり(コンター加工)、高音域を弾きやすくするためにボディがえぐれていたり(カッタウェイ)する非対称デザインのギターは、それらの加工もすべて左右逆に施されます。また、音量を調整する「ボリュームノブ」やピックアップを切り替える「セレクタースイッチ」、ボディを傷から守る「ピックガード」の位置も、すべて逆側に配置されます。

右利き用ギターの改造は非推奨

右利き用のギターの弦だけを張り替えて左利き用にしようとすると、ナットやブリッジの構造が合わないため、音程が合わなくなったり、弦が正しい位置に収まらなかったりするトラブルの原因となります。専門家による改造が必要になるため、最初から左利き用として設計されたモデルを選ぶのが賢明です。

そもそも左利きの人は何%いるのか

世界的に見ると、左利きの人の割合はおおよそ人口の10%から15%程度であると言われています。この数値は、調査対象の地域や文化によっても多少の変動が見られます。

例えば、日本国内においては、ある調査で約11%の人々が左利きであるというデータが示されています。また、海外の調査では、オランダ(15.7%)やニュージーランド(15.5%)など、日本より比率が高いとされる国もあります。

矯正文化と現代の多様性

かつての日本では、箸の持ち方や筆記などを左利きから右利きへ「矯正」する文化が根強くありました。しかし、近年では個人の特性を尊重する考え方が広まり、左利きを無理に直すことは少なくなっています。

ギターで右利きなのに左を選ぶケース

非常に稀な例ではありますが、日常生活では右利きでありながら、ギター演奏に限っては左利き用のスタイルを選ぶ人も存在します。

この選択をする最も有名な例として、日本のロックバンド「BUCK-TICK」のギタリストである今井寿さんが挙げられます。彼は公言している右利きですが、「ギターを初めて持った時に、左利き用のフォーム(右手でネックを握る)が自分にはしっくりきた」という直感的な理由から、一貫してレフティギターを使用しています。

これはあくまで例外的なケースであり、強いこだわりや特別な理由がない限り、右利きの人があえて左利き用を選ぶことは一般的ではありません。しかし、ギターの持ち方には絶対的な正解はなく、本人が最も自然に演奏できる形を選ぶことが重要であるという一例と言えるでしょう。

ギター左利きは有利?後悔しない選び方

  • 左利きギターが難しいと言われる点
  • ギター左利きで後悔するパターン
  • ギター左利きの持ち方と基本フォーム
  • ギターの利き手がわからない時の見分け方

左利きギターが難しいと言われる点

左利き用ギターを選ぶことにはメリットがある一方で、「難しい」あるいは「不便だ」と言われる側面も存在します。ただし、これは演奏技術そのものの難易度というよりは、左利きギタリストを取り巻く「環境面」での制約を指す場合がほとんどです。

具体的には、以下のようなデメリットが挙げられます。

左利きギターの主なデメリット

  • 選択肢が極端に少ない
    楽器店に展示されているギターの大半は右利き用です。左利き用モデルは人気機種の一部に限られることが多く、好みの形、色、仕様のギターを見つけること自体が困難な場合があります。
  • 価格が割高になりがち
    生産数が少ないため、同じモデルであっても右利き用に比べて定価が高く設定されていることが一般的です。また、中古市場での流通量も少ないため、安価に入手するチャンスが限られます。
  • 教則本や楽譜が読みづらい
    市販の教則本やTAB譜(タブふ)は、すべて右利き用を前提に図解されています。コードの押さえ方などは、頭の中で左右反転させて理解する必要があります。

ギター左利きで後悔するパターン

 

左利き用ギターを選んだ人が「後悔した」と感じる可能性があるのは、主に「楽器の入手性」と「他者との互換性のなさ」が原因です。

最も多くの人が挙げる後悔のパターンは、「他人のギターを気軽に借りて弾けない」という点です。友人宅や音楽スタジオ、ライブハウスなどに置いてあるギターはほぼ全て右利き用です。そのため、その場で「ちょっと弾かせて」とギターを借りてセッションに参加することができません。

また、ギターを続けていくうちに憧れのギタリストができ、「あの人と同じモデルが欲しい」と思っても、そのモデルの左利き用が製造されていない、あるいは特注品となり非常に高価で手が出ない、というケースもあります。

「あえて右利き用」という選択も

これらのデメリットをあらかじめ考慮し、あえて最初から右利き用のギターで練習を始める左利きの人もいます。ただし、利き手ではない右手でのピッキングに限界を感じ、結局途中で左利き用に転向する人もいます。その場合、練習のやり直しとなり遠回りになる可能性もあるため、慎重な判断が必要です。

ギター左利きの持ち方と基本フォーム

左利き用ギターの持ち方(構え方)と基本フォームは、右利き用のものと完全に左右が逆になります。

左利き用ギターは、右利き用ギターを鏡に映した構造になっているため、構え方も鏡写しにするのが最も自然で合理的です。具体的なフォームは以下の通りです。

  • 右手:ギターのネック(指板)を持ち、弦を押さえてコードやメロディを演奏します。
  • 左手:ピックを持つか、指を使って弦を弾き(ピッキングまたはストローク)、音を出します。
  • ストラップ:立って演奏する場合は、ストラップを右肩にかけ、ギターを吊るします。

例外:右利き用をひっくり返す「しげる弾き」

非常に稀な例として、歌手の松崎しげるさんや、ブルースギタリストのアルバート・キングのように、右利き用のギターをそのままひっくり返して持つ(弦の上下関係が逆になる)スタイルもあります。この場合、コードの押さえ方も独自のものとなり、演奏の難易度は非常に高くなります。

ギターの利き手がわからない時の見分け方

「自分は左利きだと思うが、ギターも左利き用を選ぶべきか確信が持てない」という方もいるかもしれません。日常生活での利き手(箸やペン)と、ギター演奏に適した利き手が異なる場合も稀にあります。

自分の利き手がどちらか曖昧な場合は、以下の方法で判断することをおすすめします。

1. エアギターをしてみる

最も簡単な確認方法です。ギターを持っていると仮定して、好きな音楽に合わせて弾くマネ(エアギター)をしてみてください。この時、無意識にどちらの手で弦をかき鳴らす(リズムを取る)動作をしているかに注目します。多くの場合、リズムを取る側が、ピッキングを担当する利き手である可能性が高いです。

2. 楽器店で両方を持ってみる

最終的には、これが最も確実な方法です。楽器店に行き、店員さんに事情を説明した上で、右利き用ギターと左利き用ギターの両方を実際に構えさせてもらいましょう。どちらが「しっくりくるか」「自然に感じるか」という直感を大切にしてください。

もし両方を構えてみても大きな違和感の差がなく、「どちらでも始められそうだ」と感じた場合は、楽器の選択肢の多さや価格面でのメリットを考慮して、あえて右利き用ギターでスタートするという選択も現実的です。

ギター左利きは有利かどうかの総括

ギターを左利きで始めることが有利か不利かについて、この記事の要点をまとめます。

  • ギターは左利きが有利という意見には「目立つ」「教わりやすい」という理由がある
  • 指導者と向かい合うと鏡写しになるためフォームを視覚的に学びやすいとされる
  • 利き手でピッキング(弦を弾く)動作ができるため表現力が豊かになる可能性がある
  • ギターの右利きと左利きの違いは弦を押さえる手と弾く手が逆になる点
  • 右利きは左手で押さえ右手で弾き、左利きは右手で押さえ左手で弾く
  • 左利き用ギターは右利き用ギターの構造をそのまま左右対称(鏡写し)にしたもの
  • 弦の張り方やナット、ブリッジ、ノブ類の配置、ボディ形状がすべて逆になっている
  • 世界の左利きの人の割合は約10%から15%程度とされる
  • 日本の左利きの割合は約11%という調査結果がある
  • 稀に右利きでありながら左利き用ギターを選ぶ人もいる(例:BUCK-TICK 今井寿さん)
  • 左利きギターが難しいとされる主な理由は演奏技術ではなく環境面にある
  • 楽器の選択肢が極端に少なく、価格も割高になる傾向がある
  • 教則本や楽譜が右利き前提のため、頭の中で左右反転して理解する必要がある
  • 後悔するパターンとして「他人のギターを借りて弾けない」という互換性の問題がある
  • 欲しいモデルの左利き用が製造されていない、または高価である場合も後悔につながる
  • ギターの左利きの持ち方は右利き用と完全に左右逆になる
  • ギターの利き手がわからない時はエアギターでリズムを取る手を確認する方法がある
  • 最終的には楽器店で両方を構えてみて「しっくりくるか」で判断するのが最も確実
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